AI コーディングエージェントが便利すぎる。

少なくとも2年前、僕はまだ「使い物にならない」と思っていた。

コードを書かせても微妙だし、ちょっと複雑なことを頼めば壊れる。結局、自分で書いた方が早い。

ところが昨年の冬くらいから、どうも様子がおかしい。

普通にプログラムを書く。

既存のコードを読んで修正する。

テストを書く。

エラーが出れば調べて直す。

僕が横で指示を出していると、かなりの速度でソフトウェアが出来上がっていく。

そんなわけで、今は一番お小遣いを稼げそうなサービスを作っている。

これが恐ろしく速い。

もちろん、ソフトウェアが動くことと、製品として世の中に出せることは別の話である。

ログインがいる。決済がいる。利用規約もいる。問い合わせ対応も考えないといけない。監視もいるし、障害が起きたらどうするのかも考えなければならない。

この辺は相変わらず人間社会なので、「あって然るべき項目」がとにかく多い。AI がコードを書いてくれるようになったからといって、それらが消えてくれるわけではない。

ただ一方で、そうした周辺実装そのものは、AI がかなりの速度で埋めてくれるようにもなってきた。必要なものは次々と形になる。

とはいえ、項目が多すぎる。やるべきことは減っていないし、むしろ増えているようにすら感じる。

だから、まだ世の中には出せない。

ただ、それはそれとして。

作りたいものが多すぎる。

例えば、夢のモデリングツールが欲しい。

ドメインモデルを書いたらクラス図になり、ER 図になり、そこからプログラムとデータベースが作られる。

こういう夢は昔からあった。

僕も2010年代には諦めた。手間がかかりすぎるからである。

モデルを更新して、クラス図を更新して、ER 図を更新して、実装を更新して、マイグレーションを書く。

だったら最初からコードを書いた方が早い。

ところが、ここに AI を挟んだらどうだろう。

人間はドメインモデルだけを更新する。

AI が現在の実装を読み、変更内容を考え、プログラムを書き、最後にはマイグレーションファイルまで作る。

そんな夢のツールが、今ならすぐそこにある気がする。

もう一つ。

自然言語で検査制約を書けるテストツールも欲しい。

モデリングには限界がある。

例えば、

「子供料金は半額。雨の日料金は全員分から2割引」

こんなビジネスルールを UML の何で表現すればいいのだろう。

しかも厄介なことに、この手のルールは変わる。

現実世界の制約はどんどん変化する。

だったら Gherkin みたいな自然言語で制約を書いて、それを AI が実装と突き合わせて検査してくれたらいいんじゃないか。

欲しい。

さらに、ヒアリングから Terraform を作ってくれるものも欲しい。

単純な Web アプリ一つとっても、今やデプロイは難しい。

LAMP の時代は遠き昔に終わった。

しかし、アプリケーションエンジニアの僕は、そんな面倒なことをしたくない。

「想定ユーザー数は?」

「1ユーザーあたりのデータ件数はどれくらいですかね?」

そんな質問に答えていくだけで、良さそうな AWS 構成を考えて Terraform にしてくれる。

しかも毎月メトリクスを読んで、

「ちょっとインスタンスサイズをダウングレードしてみましょう。月 xx 円くらいコストダウンになりますよ」

とか言ってくれる。

夢のような時代である。

そしてラーメン屋シミュレーターも作りたい。

急に何の話だ。

レストラン系のシミュレーターで一番面白いことは何か。

もちろんレシピ考案である。

ところで動画生成 AI は大きく進歩した。

ということは、

「生ハムとレタスを少々。そして刻んだエシャロットを乗せた白濁スープの塩ラーメン」

と入力したら、自分で考えたラーメンがフォトリアルな動画で出てきてもいいはずだ。

ゲームの中で作ったオリジナルラーメン。

見てみたいでしょう?

別に売れなくてもいい。

僕が遊びたい。

こうして並べてみると、AI によって新しいアイデアが生まれた、という話でもない気がする。

むしろ逆だ。

昔から欲しかった。

でも、作るのが大変すぎた。

だから諦めていた。

それが突然、「これ、作れるんじゃないか?」に変わった。

一つ作るだけでも何ヶ月、下手をすれば何年もかかるなら、諦めもつく。

ところが数日で最初の形くらい作れそうだと思ってしまうと困る。

あれも作りたい。

これも作りたい。

そして、その横では今作っているサービスも恐ろしい速度で出来上がっていく。

時間が足りない。

AI に働かせればいい?

そうですね。

……Claude 20x プランは、個人で払うには少々厳しい。